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離婚財産分与の知識のすべて

(1) 財産分与とは、簡単にいうとどういうことでしょうか。

離婚の際の慰謝料というのは割合よく知られていると思います。離婚の際の財産分与というのは、もしかしたら慰謝料ほどには知られていないかも知れませんが、難しいことではありません。要するに離婚に際して、夫婦2人で築いてきた財産をどう分けるかということです。分与という言葉を使っていますが、別れるときの夫婦の財産分けなのです。例えば、2人で築き上げた財産が1000万円ある夫婦の場合、離婚するときには500万円ずつ分ける、これが財産分与です。
これに対して、離婚の際の慰謝料というのは、離婚の原因となったことについて責任のある方が責任のない方あるいは責任の少ない方に対して支払う、いってみればお詫びのお金です。もし、夫の不倫が原因で別れることになった場合、例えば、夫から妻にお詫びとして(妻からすると慰め料として)200万円支払う、これが慰謝料です。
一方、財産分与は、2人で築き上げた財産を分け合うものですから、たとえ、妻が不倫をして別れることになっても、財産分与を請求することができます。有責配偶者(離婚の原因となったことについて責任のある方の配偶者)であっても清算的財産分与を請求できるとした裁判例もあります(東京高裁平成3年7月16日判決)。