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離婚財産分与の知識のすべて

(4) 財産分与の分与(分割)割合はどのようなものでしょうか。

夫婦二人で築いた財産をどのような割合で分割するかは要するにその財産を築き上げるについての寄与度(貢献度)で決められます。
もっとも、家庭裁判所での調停などの実務においては、原則として1:1の割合(平等に分ける)というのが最近の傾向と思われます。以前は、いわゆる専業主婦などの場合、平等よりは多少低い割合で決められたこともあったようですが、主婦の家事労働といえどもそれがあってこその夫の収入というように考えると、原則としては平等ということになるでしょう。
ただし、どちらかの寄与度がはっきりと大きいといえるような場合は、平等ではなく、寄与度に応じて分与割合を定めている例もあります。古い裁判例ですが、夫が病院経営をしており、昭和42年当時で1億3000万円近い診療報酬を得ているケースで、財産分与は2分の1と主張する妻に対して、それは無理とした裁判例(福岡高裁昭和44年12月24日判決)、逆に、夫婦でプロパンガス販売店を営んでいたところ、夫が女狂いが多く遊興にふけることが往々で、と認められたケースで、妻の寄与度を7割とした裁判例(松山地裁西条支部昭和50年6月30日判決)といったものがあります。
これらの例は確かに平等とするとかえって不公平になるケースでしょう。夫婦平等というのはあくまでも原則で、原則どおりとするとかえって不公平と思われるようなケースではそれぞれ具体的な事情に応じて決められることになります。