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離婚財産分与の知識のすべて

(5) 財産分与は、いつの時点での財産を基準にして決めるのでしょうか。

離婚する前に夫婦が別居しているケースは非常に多く見られます。このような場合、別居時の時点を基準にして分与を決めるのでしょうか、それとも別居から期間が経過している裁判時(裁判の審理終結時)の財産が基準になるのでしょうか。
これについても裁判例は分かれていて、一概にこうと決め付けることはできません。
前述の(2)の(ロ)(ハ)に出てきた扶養的財産分与、慰謝料的財産分与については、裁判所が判断するときの時点を基準にせざるを得ないでしょう。
財産分与の中心である清算的財産分与については、別居時に夫婦の協力関係が解消するとすれば、別居時の時点を基準にすることになると、一応いうことができると思われます。ただ別居とはいっても、別居中も夫が住宅ローンの支払いをし、妻が子の養育を行っている場合など、別居時に協力関係がまったく終了したと考えるのもどうかと思われるケースもあるところです。
結局、協力関係の終了した別居時を一応の基準時点とし、それでは公平とはいえない事情があればこれを修正していくということになると思われます。